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55歳からのスイング④:右、左の2拍子スイングで楽に飛ばす

  • 執筆者の写真: 孝幸 平井
    孝幸 平井
  • 7月20日
  • 読了時間: 4分

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腕振りスイングは3拍子、身体主役のスイングは2拍子、ということはあまり知られていないかもしれません。

腕力で飛ばせるうちは、「チャー・シュー・メン」の3拍子スイングでも良いのですが、飛距離が落ち始めたらスイングを変えるタイミングです。

身体主役のスイングに向けて、大胆な体重移動が重要です。

たとえば「バックスイングで右足に体重を乗せて、ダウンスイングで左足に移す」といったイメージです。

私(増田哲仁)がスイングで大切にしているのは、腕を振らない“重心移動”です。

そのため意識してほしいのは、ただひとつ——「スイングの中心を感じること」です。

◆ ゴルフスイングは“立体的”に重心が動く

ゴルフスイングを野球にたとえることがよくあります。

右打者が左足を上げて、右足にタメを作り、左足で壁をつくって踏み込むという動き——。

このときの「重心の動き」は、いわば横のスライドです。平面的な左右移動ですね。

でも、ゴルフは違います。

ボールは地面にあり、体は前傾姿勢で構えています。

クラブを前に突き出して構えることで、「身体の中心」は空中に浮いたような状態になります。

これは、両足に加えてクラブが“3本目の足”になっているようなもの。

この状態では、スイング中の重心は「左右」だけでなく、「上下」にも動いていきます。

つまり、ゴルフのスイングは2次元ではなく、3次元の運動なのです。

◆ クラブと一緒に「中心」も動かす

クラブをテークバックすると、「中心」も右へ、そして上へと自然に移動します。

このとき大切なのは、“右足に体重を残す”とか、“捻転を我慢する”といった意識を捨てること。

むしろ、両足とも軽く飛球線の後方に向けるイメージで、スムーズにクラブを引いていくといいでしょう。

トップでは、ひざも胸も頭も後ろを向くように。

そこからは、一気に体全体を前に戻すだけです。

「ねじって戻す」のではなく、「後ろを向いた状態から前を向く」だけで十分。

この流れの中で、あなたの“中心”は自然と3Dに動いてくれます。

◆ 「イチ、サン」の2拍子で振る

スイングといえば、「イチ、ニー、の~、サン」と4拍でタイミングを取る方法がよく知られています。

けれど、実はこれではエネルギーの伝達が分断されてしまうことがあります。

たとえば、背筋力の測定器で順番に力を伝えていくよりも、

しゃがんで一気にジャンプしたほうが強い力を出せるのと同じです。

ゴルフスイングでも同じことが言えます。

ためて、一気に解き放つ。

それが「イチ、サン」の2拍子スイングです。

女子プロのスイングは、ゆっくりしているように見えて実はほとんどがこのリズム。

だから、ヘッドが走り、手元も速く動く。無駄なく効率的なスイングが実現します。

Q&A:よくある疑問にお答えします

Q:なぜ「体重移動」を意識しない方がいいのですか?

A: 「右足→左足」と段階的に考えると、動きがぎこちなくなり、スムーズなスイングができません。

「中心」を感じることに集中すれば、自然と体が正しい方向に動いてくれます。

Q:3本足とはどういうことですか?

A: 両足に加えて、クラブを前傾して握っていることで、クラブがもう一本の足のように体を支える役割をします。

この三点で支えることで、スイング中もバランスを保てるのです。

Q:2拍子スイングの練習はどうすれば?

A: ゆったりとしたテークバックから、一気に振り抜く練習を繰り返しましょう。

「イチ……サン」とカウントして、途中で止まらず振り切る感覚が大切です。

Q:なぜ2拍子だと飛距離が出るのですか?

A: ためたエネルギーを一瞬で解放できるので、ヘッドスピードが落ちません。

その結果、効率よくボールに力を伝えられ、飛距離アップにもつながります。

まとめ:スイングは「2拍子」でシンプルに

ゴルフスイングは、「右に乗せて左に移す」といったステップではなく、

“中心”を感じながら、2拍子で振るだけでいいのです。

3本目の足(クラブ)を意識して前傾し、

「イチ、サン」のリズムでスイングしてみてください。

これまでにない「つかまる感覚」や、自然に出るヘッドスピードの伸びをきっと体感できるはずです。


少し難しい内容でしたが、具体的なレッスンはTenSwingメンバーに直接伝えています。


お会いできることを楽しみにしています。


増田哲仁

 
 
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