レッスンの新常識⑩:クラブの振り方を考えていたら上手くなれません
- 孝幸 平井
- 1 時間前
- 読了時間: 9分

65歳からの覚醒。クラブを振ろうとするほど飛ばなくなる理由とは?
~「錆びついた身体」を放置してゴルフ人生を終える、全ての迷えるゴルファーへ~
〇はじめに:250ヤードは、夢物語ではない
65歳。 世間では定年を迎え、人生の第二章が始まる時期と言われます。しかし、ゴルフに関してはどうでしょうか。
「もう歳だから飛ばないのは仕方がない」「怪我をしないように、そこそこで回れればいい」。そんな諦めにも似た言葉を、私はあまりにも多くのゴルファーから聞いてきました。
はっきり申し上げましょう。 それは、大いなる誤解であり、あなた自身の可能性に対する冒涜です。
65歳で250ヤードを飛ばすこと。これは決して、特別な身体能力を持った選ばれし者だけの特権ではありません。
もちろん、筋力トレーニングで鋼のような肉体を手に入れろと言っているわけではないのです。むしろ逆です。無理な筋力など必要ありません。
必要なのは、あなたが長年の生活習慣と、間違ったゴルフ理論によってガチガチに固めてしまった「身体の錆(さび)」を落とすこと。ただそれだけなのです。
もしあなたが、今の飛距離に満足しておらず、かつての輝きを取り戻したい、いや、過去の自分を超えたいと本気で願うなら、少し厳しいお話をしなければなりません。
これから私が語ることは、これまであなたが信じてきたゴルフの常識を根底から覆すものになるかもしれないからです。
しかし、これ以上、遠回りをしてほしくないという私の心からの叫びとして、受け止めていただきたいのです。
〇第1章:あなたは「車の運転」を知らずに、ハンドルだけを回している
日本のゴルフ界には、ある種の「病」が蔓延しています。 それは、「クラブの振り方」だけに執着し、それを操る主体である「身体」を無視する病です。
書店に行けば、「最新のスイング理論」「飛距離アップのためのリストワーク」「地面反力」といった言葉が表紙に躍っています。
練習場に行けば、スマートフォンで自分のスイング動画を撮り、トップの位置が数センチずれていることに一喜一憂する人々で溢れています。
厳しい言い方をさせていただきますが、滑稽です。
例えるなら、エンジンが錆びつき、車軸が曲がってタイヤが回らなくなっている中古車に乗って、「ハンドルをどう切ればF1レーサーのように速く走れるか」を真剣に議論しているようなものです。
車(身体)が動かない状態で、どれだけ高度なハンドリング(スイング理論)を学んだところで、車は前に進みません。
むしろ、無理に動かそうとすれば、車体は悲鳴を上げ、やがて壊れてしまうでしょう。
今のあなたの身体は、長年のデスクワークや運動不足、あるいは間違ったスイングの反復によって、関節がロックされ、筋肉が硬直し、本来の動きを忘れてしまっています。
これが私の言う「身体が錆びついている」状態です。
その錆びついた身体で、流行りのスイング理論を実践しようとすることは、錆びた蝶番(ちょうつがい)を無理やりこじ開けるような行為です。結果はどうなるか。
関節や靭帯に過度な負荷がかかり、腰痛、肘痛、首の痛みといった「故障」を招くだけです。
ゴルフを楽しむはずが、ゴルフによって身体を壊す。これほど悲しいことはありません。
〇第2章:クラブを振るな。身体を変えろ
では、どうすれば65歳から250ヤードを飛ばせるようになるのか。 答えはシンプルです。「クラブを振る」という意識を捨ててください。
「プロ、何を言っているんですか? ゴルフはクラブを振るスポーツでしょう?」 そう反論したくなる気持ちもわかります。
ですが、ここに多くのアマチュアゴルファーが陥る最大の陥とし穴があるのです。
ゴルフスイングとは、手先でクラブを操作する運動ではありません。
骨盤、背骨、肩甲骨といった身体の深部が連動して動き、そのエネルギーが末端に伝わった結果として、クラブが「振られてしまう」現象なのです。
しかし、皆さんは逆をやろうとします。 動かない背骨、固まった股関節をそのままにして、手先や腕の力だけでクラブを振り回そうとする。
だから、クラブの軌道は安定せず、ヘッドスピードも上がらず、ボールは飛ばないのです。
65歳の方が最優先すべきは、新しいドライバーを買うことでも、新しいスイング理論を頭に詰め込むことでもありません。
まずは、その身体にこびりついた「錆」を丁寧に落とし、人間が本来持っている「骨格の構造通りの動き」を取り戻すことです。
赤ちゃんの動きを見てください。彼らは誰に教わらなくても、完璧なスクワットをし、柔軟に身体を捻ります。
私たちもかつてはそうでした。しかし、大人になる過程で、楽な姿勢、偏った動作を繰り返し、本来の機能を退化させてしまったのです。
私が提唱するのは、失われた機能の「再生」です。 肩甲骨が肋骨の上を滑るように動く感覚。
股関節が深く折り込まれ、骨盤がスムーズに旋回する感覚。これらが蘇ったとき、あなたは驚くはずです。
「ああ、身体とはこんなにも軽く、力強く動くものだったのか」と。
そのとき初めて、クラブはあなたの意図を超えて、凄まじいスピードで走り出します。
あなたが振るのではなく、身体がクラブを振らせるのです。
これが、私が目指す「本物のスイング」の正体です。
〇第3章:なぜ、あなたは「形」ばかりを気にするのか?
少し辛辣なことを申し上げます。 なぜ、多くの方が身体の錆取りよりも、スイングの「形(フォーム)」ばかりを気にするのでしょうか。
それは、その方が「楽」だからです。 そして、「やった気になれる」からです。
練習場でボールを何百発も打ち、汗をかけば、練習した気になります。
雑誌に書いてある「手首のコック」を真似して、たまたま良い球が出れば、上達した気になります。
しかし、それは中毒物のようなものです。一時的な快感は得られても、根本的な解決にはなっていません。
翌日にはまた元通り、あるいはさらに悪い状態になっていることでしょう。
身体を変える作業は、地味です。 自分の身体がいかに動かなくなっているか、いかに錆びついているかという、残酷な現実と向き合わなければなりません。
時には、思うように動かない自分に苛立ちを覚えることもあるでしょう。
しかし、そこから逃げていては、一生「それなり」のゴルフで終わります。 人生の貴重な時間を、小手先の技術論に費やし、結局何も掴めないままゴルフ人生の幕を閉じる。
そんな悲劇を、私はこれ以上見たくないのです。
65歳という年齢は、決して「引退」の年齢ではありません。 むしろ、無駄な力が抜け、身体の仕組みを理解し、効率の良い動きを習得するには最適な年齢です。
若い頃のような力任せのゴルフが通用しなくなった今こそ、真の身体操作に目覚めるチャンスなのです。
「形」を追い求めるのは、もう終わりにしましょう。 形は、機能の結果として自然に作られるものです。
機能(身体の動き)がないのに、形だけを真似ようとするのは、張りぼての城を作るようなものです。一見立派に見えても、少しの風で崩れ去ります。
〇第4章:怪我をせず、死ぬまでゴルフを楽しむために
私がこれほどまでに「身体の錆取り」と「本来の動作」にこだわる最大の理由は、飛距離だけではありません。
皆さんに、怪我なく、長く、健康にゴルフを楽しんでいただきたいからです。
私の元を訪れる方の中には、肘や腰にサポーターを巻き、痛み止めを飲んでまでラウンドしている方がいらっしゃいます。
「ゴルフが好きだから」と仰いますが、私からすれば、それはゴルフに対する虐待です。身体が悲鳴を上げているのに、無理やりクラブを振り回す。それはスポーツではありません。
TenSwingのメソッド、そして増田哲仁が考えるスイングは、身体に無理をさせません。 なぜなら、骨格の構造に逆らわない、自然の理(ことわり)にかなった動きだからです。
錆を落とし、関節の可動域を広げ、骨を正しく配列する。
そうすれば、インパクトの衝撃は身体全体に分散され、特定の箇所に負担がかかることはなくなります。 「振れば振るほど、身体が整う」。
「ラウンドするたびに、身体が軽くなる」。
本来、ゴルフとはそういうものであるべきなのです。
もしあなたが、ゴルフをするたびにどこかが痛くなるのであれば、それは身体からの警告です。
「使い方が間違っている」というサインです。そのサインを無視して、道具や打ち方を変えても、何の解決にもなりません。
〇第5章:TenSwingには、あなたを救う「答え」がある
ここまで、耳の痛い話を続けてきました。 「じゃあ、具体的にどうすればいいんだ?」「錆はどうやって落とすんだ?」と思われたことでしょう。
その答えのすべてを、ここで文章だけでお伝えすることは不可能です。なぜなら、身体の癖や錆のつき方は、一人ひとり全く異なるからです。
万人に効く魔法の薬など存在しません。一人ひとりの身体と向き合い、どこがロックされているのか、どの神経回路が遮断されているのかを見極め、丁寧に紐解いていく作業が必要です。
TenSwingには、そのためのプログラムがあります。
私たちは、単に「ボールの打ち方」を教えるスクールではありません。 あなたの身体を「再起動」させる場所です。
TenSwingのプログラムは、私が長年の研究と指導経験から導き出した、人体の構造に基づくメソッドです。
ここでは、クラブを握らない時間の方が長いかもしれません。ストレッチともトレーニングとも違う、独自の動きを通じて、眠っていた筋肉を目覚めさせ、固まった関節に油を差していきます。
最初は、「こんな動きがゴルフに関係あるのか?」と疑問に思うかもしれません。 しかし、続けていくうちに、日常生活で歩く姿勢が変わります。
階段の上り下りが楽になります。そしてある日、クラブを握った瞬間、今まで感じたことのない感覚に襲われるでしょう。
「クラブが……軽い」
それこそが、身体の錆が落ち、本来の動作が蘇った証拠です。その状態でボールを打った時、あなたは65歳にして自己最長飛距離を更新することになるでしょう。
それは奇跡ではなく、必然の結果なのです。
〇終わりに:残されたゴルフ人生を、どう過ごしますか?
最後に、あなたに問いかけたい。
これからのゴルフ人生を、今まで通り、雑誌の切り抜きやYouTubeの断片的な情報に振り回され、「ああでもない、こうでもない」と悩みながら、徐々に飛距離を落としていく日々にしますか?
それとも、一度立ち止まり、自分の身体と真摯に向き合い、錆を落とし、人間が本来持っている爆発的なエネルギーを解放する道を選びますか?
65歳。まだまだこれからです。 あなたが思っている以上に、あなたの身体は優秀です。ただ、使い方が間違っていただけ。手入れを怠っていただけなのです。
これ以上、上手くなれない自分を責めないでください。 怪我をしてゴルフを諦めるようなことにならないでください。
私たちTenSwingは、本気でゴルフと向き合うあなたを全力でサポートする準備ができています。 ここには、あなたのゴルフ人生を変える、本質的な「理」があります。
もう闇雲にクラブを振るのはやめましょう。 さあ、まずはその身体を変えに行こうではありませんか。
あなたとお会いできることを、心より楽しみにしております。
TenSwing 増田 哲仁 公認コーチ一同
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