レッスンの新常識⑧:飛んで曲がらないドライバーショットを手に入れる
- 孝幸 平井
- 8月7日
- 読了時間: 4分

〜フォローで加速する、“当たり負け”しないスイングを目指そう〜
ドライバーショットの「飛距離」と「方向性」は、永遠のテーマかもしれません。
「ヘッドスピードはそれなりに出ているのに、なぜか飛ばない」
「しっかり当たったと思ったのに、ボールが曲がってしまう」
そんなゴルファーの悩みの原因は、「当たり負け」にありました。
■ 見た目よりも“当たり負け”していないか?
一見、スイングが豪快に見える男性アマチュアでも、女子プロのような軽やかなスイングに250ヤード以上飛ばされる場面、見たことがあるのではないでしょうか。
女子プロの中には、ヘッドスピードが40m/sとそこまで速くないのに、インパクト後もスピードがほぼ落ちずに40m/sを保っている選手がいます。
一方、アマチュアの場合、インパクト直前では50m/s出ていたとしても、当たった瞬間には38m/sまで落ちてしまう……この差が「飛距離の差」なのです。
■ スイング中には「遠心力」と「求心力」が働いている
多くのアマチュアは、クラブがボールに向かうとき「遠心力」に頼ってスイングしています。
そのため、インパクト時にはすでに体が伸びきっていて、パワーが出し切られてしまっているのです。
しかし、クラブには「求心力」も働いています。インパクトのあと、ヘッドは体の方へ戻る動き(巻き込まれるような動き)をします。この動きを活かすのが、女子プロのようなスイングなのです。
■ 大切なのは「フォローで加速する意識」
スイングを車のラジコンのようにイメージしてみてください。インパクトは180度ターンのコーナー。コーナー手前で全開加速したら、スピンしてしまいますよね。
クラブも同じで、〜加速すべきはむしろインパクト“後”〜です。
トップ〜ダウンスイングでは力を抜き、フォローで一気にアクセルを踏むような感覚を意識しましょう。
これができると、「当たり負け」がなくなり、インパクト後もヘッドスピードを維持でき、結果的に飛距離がアップします。
■ 球筋をコントロールするために、まずは力を抜こう
もうひとつの悩みが、「どこへ飛ぶかわからない」というボールコントロール。
ドライバーは“飛ばすクラブ”なので、方向性を完全にコントロールするのは難しいもの。
だからこそ、6〜7割程度の力感で打つことが重要です。力を抜くことで、スイングの再現性が高まり、フェアウェイキープ率もぐっと上がります。
■ 飛距離の打ち分け練習でドライバーへの自信を育てる
ドライバーの力加減が難しいなら、まずはフェアウェイウッドで距離の打ち分け練習を行ってください。
30ヤード、50ヤード、100ヤード、150ヤード……と、同じクラブで打ち分ける練習です。
このとき注意したいのは、フォームを変えたり手首を使ったりしないこと。
意識すべきは「フォローでどれだけ加速するか」。まるでアクセルの踏み具合を調節するようにスイングしてください。
これを3カ月続けることで、ドライバーに頼らなくてもフェアウェイにボールを置けるようになり、スコアメイクの幅が広がります。
【Q&A】よくあるスイングの悩み
Q. ヘッドスピードは出ているのに、なぜ飛ばないの?
A. インパクト直前で減速している「当たり負け」が原因です。見た目では速く振れていても、当たった瞬間にスピードが落ちてしまうと、エネルギーがボールに伝わりません。女子プロのように、インパクト後までスピードを保つスイングが理想です。
Q. フェアウェイキープ率が低くて悩んでいます。
A. 無理に飛ばそうとしてフルスイングしていませんか? ドライバーは100%で振るものではありません。6〜7割の力感で振ることで、スイングに安定感が生まれ、方向性が良くなります。
Q. 力を抜いたスイングがうまくできません。
A. 力を抜くには「フォローで加速する意識」がカギです。トップからダウンスイングまでは、クラブに任せて力を入れず、フォロースルーで加速してみてください。遠心力だけでなく求心力も意識すると、スイングにスピード感が生まれます。
Q. 力加減の調整が苦手です。どう練習すればいい?
A. フェアウェイウッドで距離の打ち分け練習をしましょう。30〜150ヤードまで、フォームを変えずに「フォローの強さ」だけで打ち分ける練習です。これにより、ドライバーでも自然に力加減できるようになります。
【まとめ】
「飛んで曲がらないドライバーショット」を手に入れるためには、
• 当たり負けしないフォローの加速
• 力を抜いたスイングの再現性
• 距離を打ち分ける練習
この3つを意識するだけで、あなたのゴルフスイングは劇的に変わります。
ゴルフは悩みのスポーツ。だからこそ、一歩ずつでも「本質」を押さえた改善が大切です。
TenSwingスタジオでは、まだ知られていない、驚くような上達体験をしていただけます。
.png)

