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レッスンの新常識⑨:左足1本で立てるフィニッシュが、ゴルフの「距離」と「安定感」を生む

  • 執筆者の写真: 孝幸 平井
    孝幸 平井
  • 8月10日
  • 読了時間: 4分

更新日:8月21日


~フィニッシュはスイングの“完了形”~


ゴルフのスイングにおいて、最も目を向けがちなのは「インパクトの瞬間」です。ですが、実はその「瞬間」ではなく、最後の形=フィニッシュこそがスイングの質を物語るのです。


私(増田哲仁)が重視しているのは、左足1本でしっかりとバランスよく立てるフィニッシュ。トップと左右対称のフィニッシュを作ることで、結果的にスムーズで効率的なスイングができ、飛距離も方向性もアップするのです。


理想的なフィニッシュとは、トップで右足に乗った体重が、フィニッシュで完全に左足、しかも「つま先側」に移っていること。これは、「歩く」動作と同じです。歩くときも、体重はかかとではなく、つま先に乗った瞬間に次の一歩が出ます。つまり、左足つま先で立つフィニッシュは、体重移動の完了形なのです。


ゴルフスイングと距離の関係


「インパクトだけで飛ばそう」としてしまうと、手や腕などの小さな筋肉ばかりが働き、スイングが寸断されてしまいます。しかし、トップからフィニッシュまでの“流れ”が良ければ、脚力や体幹といった大きな筋肉が連動し、ヘッドスピードが最大化=飛距離も最大化されます。


つまり、「終わりよければすべてよし」は、ゴルフスイングにも当てはまる言葉なのです。

脚力を活かしたフィニッシュドリル

1. トップで右足に乗る感覚を意識する(軸は保ったまま)

2. フィニッシュで左足1本にしっかり体重が乗るまで振り抜く

3. フィニッシュの形から体を反転させ、トップに戻す動作をしてみる


このドリルを繰り返すことで、フィニッシュとトップが左右対称であるかどうかを視覚的にチェックできます。もし左右対称でなければ、それは体重移動が不十分か、腕に頼った動作になっている証拠です。

重心は「つま先」に置くべし


スイング前から重心がかかとにあると、スイング終了時も同様にかかと寄りになりがちです。そうすると、リストワークが増え、球の方向性が不安定になったり、シャンクやダフリの原因にもなります。


アドレス時からつま先重心にすることで、自然とスイングの重心移動がスムーズになり、フィニッシュでの安定感、そして距離アップが期待できます。

【Q&A】スイングのフィニッシュとゴルフ距離に関する疑問解消!


Q1. なぜフィニッシュが飛距離に関係するのですか?

A. フィニッシュまでしっかり体を入れ替えて振り抜くことで、脚力や体幹が最大限に活用され、ヘッドスピードが上がるからです。手打ちではスピードも距離も伸びません。

Q2. 左足1本で立つのが難しいのですが?

A. トップからフィニッシュへの動きに無駄な力みがある可能性があります。フィニッシュからトップに体を反転させて戻す「対称ドリル」を行えば、自然とバランスのとれた形が身についてきます。

Q3. フィニッシュで左足かかとに体重が残ってしまいます。改善法は?

A. アドレス時点から「かかと重心」になっている可能性が高いです。つま先寄りに重心を置いてスタートすることで、フィニッシュでも自然とつま先に乗れるようになります。

Q4. 足を動かさない“ベタ足スイング”ではダメなんですか?

A. 初心者には安定感があるかもしれませんが、飛距離は出にくくなります。脚力を使った体重移動ができてこそ、距離と再現性の両立が可能になります。

Q5. 左足のつま先で立てるフィニッシュができると、何が変わりますか?

A. スイングが「当てる」動作から「振る」動作に変わります。結果的に飛距離が伸び、スイング全体の流れも良くなります。また、バランスの良いフィニッシュは、再現性も高く、スコアの安定にもつながります。

まとめ

• スイングはフィニッシュまで振り抜くからこそ飛距離が伸びる

• 左足1本で立てるフィニッシュは、体重移動の完了形

• 腕ではなく脚力と体幹を使ってスイングすることがコツ

• アドレスからつま先重心で構えれば、自然と理想のフィニッシュに導かれる

 
 
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