レッスンの新常識⑥:腕を振るスイングから身体を動かすスイングへ
- 孝幸 平井
- 7月27日
- 読了時間: 3分

■ねじらなくても大丈夫!右肩を動かして、身体をクルッとターンさせるだけ
ゴルフではよく「体をねじって打とう」と言われますよね。
でも、私はあえて「ねじる」という言葉を使いません。
なぜかというと、「ねじる」と思った時点で、腰を止めてしまうことをはじめ、力が入ったり、体が固くなったりして、スイングが難しくなってしまうからです。
無理にねじろうとすればするほど、スイングはギクシャクして安定しません。
特に、普段あまり練習ができない人には、「ねじるスイング」はなかなか身につかないんです。
だったら、もっとカンタンで自然な動きを覚えた方が、スイングが早く安定して、スコアも良くなります。
「腰を止めてねじる」より、「下半身の力を抜いて身体を動かす」「入れ替える」
たとえば、正面から誰かが歩いてきて、右肩がぶつかりそうになったら……
とっさに右肩を引いて体を右に向けますよね?
これが、実はバックスイングと同じ動きなんです。
つまり、「ねじろう」と思わなくても、体はちゃんと右を向けるし、それで十分なんです。
ダウンスイングでは、「右肩と左肩を入れ替える」だけ。
これも、そんなに難しいことではありませんよね?
■飛ばすコツは「足の使い方」
女子プロゴルファーや、年配のシニアゴルファーのスイングを見たことがありますか?
無理にねじっているようには見えないのに、しっかり飛ばしていますよね。
実は、あの軽やかなスイングの秘密は「足」にあります。
例えるなら、バレリーナ。
女性をヒョイッと持ち上げるときも、どこかを踏ん張ったり、腕に力を入れたりしていません。
スッと軽く、優雅に身体を入れ替えているだけです。
ゴルフも同じ。
● 左足のかかとを上げてもOK
● 右ひざが少し右に流れてもOK
● 頭も、残さず右に動いてOK
● 腕も力まず、肩に合わせてゆったり動かせばOK
我慢しなくてもいいんです。体を自然に動かすことが大事なんです。
■スイングが軽くなる「目線3センチアップ」
もう一つ、大事なポイントがあります。
それは、「目線をちょっと高くする」こと。
ゴルフは地面のボールを打つので、構えがつい低くなりがちです。
でも、低く構えすぎると体が固まりやすく、動きにくくなってしまいます。
そこで、「いつもより3センチ、目線を高くしてみてください」。
目線が少し上がるだけで、自然に重心も高くなり、体がスッと動きやすくなります。
トップでもフィニッシュでも、バレリーナのように「伸び上がる」動きができるようになりますよ。見た目もきれいで、体への負担も減ります。
Q&A|腰を止めない、力の抜けたスイングに関する疑問にお答えします
Q:本当にねじらなくて大丈夫?
A:はい、ねじらなくても大丈夫です。
「ねじろう」と思うと力が入りすぎてしまいます。
肩を軽くかわすように、体の向きを自然に変えるだけで、ちゃんとねじれは生まれます。
Q:女子プロやシニアみたいに飛ばすには?
A:足をしなやかに動かすのがコツです。
体をガチガチに我慢するのではなく、左足のかかとを浮かせたり、右ひざや頭も自由に動かしてOK。足を使って体を入れ替えると、力まず飛ばせます。
Q:スイング中、重心は低く保った方がいい?
A:むしろ、少し高くしてみてください。
「目線を3センチ高くする」ことで、体が軽く動くようになります。重心を上手に使うことで、自然に回転できて、スイングが楽になります。
Q:頭を動かすと、ぶれませんか?
A:自然に動くぶんには問題ありません。
頭を固定しようとすると、逆に体が回らなくなってバランスを崩します。
頭も体の一部として、自然に動かすことが大事です。
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