レッスンの新常識⑦:スイングが自然と良くなる習慣
- 孝幸 平井
- 8月3日
- 読了時間: 3分

質高く歩くことが、安定したスイングにつながる
◆「ボールを打とう」としないほうがうまくいく?
クラブを握るとつい、「ちゃんとボールを打たなきゃ」と思ってしまいませんか?
でも実は、その意識が身体のバランスを崩してしまう原因になります。
「ボールを打とう」と思わずに、自分の動きを主役にする。
そうすることで、スイングに必要な「バランス感覚(中心感覚)」が自然と整ってきます。
◆スイング体力ってなに?
「スイング体力」とは、気持ちよくスイングを続けられる体の力のこと。
• 重いものを持ち上げる力
• 筋トレでつける筋力
• スクワットの回数
……そういった“数字で測れる体力”とは違います。
スイング体力は、体のバランスを保つ力。
年齢を問わず、ただ「歩く」ことだけで育っていく体力なんです。
◆「歩き方」がスイングに出る
プロゴルファーの歩き方を思い出してみてください。
どこかスッとしていて、カッコよく見えませんか?
• 一歩一歩がしっかりしている
• 軽やかだけどブレない
• スイングのときと同じように、流れがある
これは偶然ではなく、体を自然に使えている証拠です。
歩き方のよさが、そのままスイングの安定感につながっているのです。
◆歩くときの「頭の動き」がカギ
人が歩き出すとき、ほんの少しだけ頭が先に動きます。
それにつられて、腰や足が動き出す。これが自然な動きの始まりです。
でも「頭を動かすな!」と言われて頭を止めてしまうと、
足や腰だけで体を動かすことになり、ヒザや腰に負担がかかってしまいます。
実は、頭が動くことで一瞬アンバランスになる。
でもそのとき、体は無意識にバランスを取ろうとします。
その動きこそが、スイングを支える「中心の感覚」になるんです。
◆スイングと歩きは、つながっている
歩く→止まる→打つ。
この一連の流れが自然につながっていれば、スイングは安定します。
でも多くのアマチュアは、歩いてきた流れを切ってしまい、
構えた瞬間に力が入り、体をねじって、ぎこちなくなってしまいます。
歩いてきた流れのまま、スッと打てるようにする。
それがスイング安定の第一歩です。
◆ちょっと試してみよう
手を太ももにつけて、少し早歩きで10~20メートル歩いてみてください。
そのあと、手を離して自然に腕を振ってみると、
びっくりするほどスムーズに歩けるのを感じるはずです。
それが「いい歩き方」。
そして、それがそのまま、いいスイングになっていきます。
Q&A:スイング体力についてのよくある質問
Q:スイング体力って筋トレとはちがうの?
A: はい。重いものを持ち上げる力ではなく、体を自然に動かし続ける力のことです。年齢に関係なく身につきます。
Q:年齢を重ねてもスイング体力はつきますか?
A: もちろんです。激しい運動は不要です。歩くことが最高のトレーニングです。
Q:頭を動かすと、ブレませんか?
A: 実は、少し動くことで体のバランスが整うんです。無理に止めるほうが体に負担がかかります。
Q:歩き方がスイングに関係あるんですか?
A: あります。スムーズな体重移動やバランスのとり方は、歩き方とスイングで共通しています。
まとめ:スイング体力のカギは「歩くこと」
• スイング体力=自然に動けるバランスの力
• 筋トレ不要。歩くだけでついてくる
• 頭が少し動く → 中心が整う → スイングも安定
• スイングと歩き方はセット
80歳でも、90歳でも、スムーズにスイングできる体はつくれます。
まずは「歩き方」から見直してみましょう。
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