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55歳からのスイング⑥:振り方を考えていると力は抜けない

  • 執筆者の写真: 孝幸 平井
    孝幸 平井
  • 7月21日
  • 読了時間: 3分
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■「クラブを振り下ろさない」重力を活かしたスイング

卓球のように、ボールが身体の近くにあるスポーツでは、「手をこうして、次に腰を…」なんて考えてスウィングする人はいません。ただ反応して打つだけです。

でもゴルフは、ボールとの距離があるぶん、「どうやって動くか」を考える時間ができてしまいます。すると、「手をこう、次に足を…」と順番を意識してしまい、動きがギクシャクしやすくなります。

さらに、「止まる → テークバック → トップ → ダウンスウィング」のような“4拍子”のリズムを自分で作ってしまい、不自然で硬いスウィングになっている人がほとんどです。

■「○○しよう」と思わないことが大切

ゴルフの目的は「ボールを打つこと」です。けれど多くの人は、「どう打つか」よりも「どう振るか」を考えすぎてしまいます。

「手首の角度をキープしよう」「右ひざを我慢しよう」「股関節に体重を乗せよう」…どれも大事なことに思えますが、実はそれらは“意識してやること”ではありません。

そうした動きは、いいスイングができれば自然と勝手にできていることなんです。逆に「○○しよう」と思えば思うほど身体は緊張し、他の部分もうまく動かなくなってしまいます。

■アドレスで止まりすぎない

アドレス(構え)の時点で「身体をどう動かそうか」と考えている人は多いですが、それ自体が“順番スイング”の始まりになってしまいます。

止まって、そこから一つずつ順番に動かそうとするから、スムーズな動きになりません。

私のスイングでは、アドレスで止まることはありません。体もクラブも、ボールすらも“動いているような感覚”のままスイングを始めます。

そうすることで、「上げて、上げる」というリズムで自然にスイングできるようになります。

順番を意識するのではなく、「後ろを向いて、前を向く」くらいのシンプルな感覚でいいのです。

■「トップから打つ」練習で感覚をつかむ

もしこの2拍子スウィングがうまくいかないと感じるなら、「トップの位置から打つ」練習をしてみてください。

やり方は簡単。クラブを最初からトップの位置に構えて、そこからいきなりスイングするだけ。

これだと、「腕をどう上げよう」とか「体重をどう移動しよう」なんて考えている余裕はありません。

ただボールを打つことだけに集中できるので、体全体でシンプルに振れるようになります。

【Q&A:重力を活かすスイングって?】

Q1. 「重力を活かすスイング」って何ですか?

A. 「上げて、上げる」というリズムで、無駄な順番や操作を考えずに振るシンプルなスウィングです。 重力を邪魔しないようにします。

Q2. なぜアドレスで止まってはいけないの?

A. 止まると、そこから「順番に動かそう」と考えてしまい、体が固まりやすくなります。動いたまま始めることでスムーズになります。

Q3. 「トップから打つ」練習はどうすればいい?

A. クラブをトップの位置にセットして、そこからいきなりスイングします。動きの順番を考えずに、「打つこと」だけに集中できます。

Q4. 「○○しよう」と思わないって、どうすればいい?

A. 「こう振ろう」と思うのではなく、「ボールを打とう」とだけ考えましょう。そうすると、体は自然に必要な動きをしてくれるようになります。

Q5. 「順番で動かさない」とはどういうこと?

A. 「まず足、それから腰、次に手」などと考えず、全身を一つのまとまりとして動かすことです。そうするとスイングが自然になります。

 
 
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